2016-02-01

年明けそうそう、なんだか仕事に追い立てられていて、息つくヒマもない、、、要領の悪さはお正月ぼけでさらに磨きがかかっているのか?
仕事と映画見ることしかできていないので、ずっと家にいる、寒い時期はもともと冬眠気味なところ、これまたみがきがかかった、ここ5日ほど宅配の人としか話してないと思う。なので映画のことしか書くことがない。今いい映画が目白押しなんです。
仕事の締め切りも重なりますが、いい映画も重なるのです、、、ドレスでの映画の連載が休刊とともに打ち切られて、勝手に見ている映画の、行き場がないはけ口と締め切り前の現実逃避から書いているのが否めない。
さて
ここのところ見たもので、ぶち抜きにおもしろかった(私好み)のはロブスターだ。ギリシャの監督で、最高。西洋のカップル文化のかルカチアでもあり、またそのカウンターである(レジスタス的な)独身主義者達も同じようなファシズムであるようすとかをうまく奇想天外な寓話的な世界に紛れ込ませている。説明がむづかしいので是非見てほしい。知性とユーモアとセンスの良さが三位一体です。
3月5からヒューマントラスト系で公開





































寓話といえば、綺麗なものが見たい人にはキャロルをお勧めします、女性の自立や同性愛が今のようにある程度受け入れられていなかった時代の話、だからこそ美しくうつるのでしょうか?この手の映画にありがちな物見遊山にならず、けど魅せる力のある、底力のある映画 TOHOシネマズ系、品川プリンスシネマ、渋谷シネパレスなどで公開中
組合の人もそうでない人も楽しめるかと





































こちらはラテンの国からホセ・サクリスタンの新作マジカルガール。日本のアニメオタクの
女の子の話のようで、全然そうでない話。大人の寓話にこれもはいるかと。
こちらも上二本同様独特の舌触りのある作品。因果はめぐるとか、カルマを感じさせる話ラテンの国は
東洋に近い影の深さ不条理を感じるので好き。





































私がかかなくてもタランティーノの新作ということで見る人は多いとおもうけど
私は今回の作品はそうとういい出来だったと思う。こちらもどこか東洋的でありながら
とても現代のアメリカとそのルーツを垣間見ることができる秀作





































それから、、このチラシをみて、、原作以外に興味がもてなかったんだけど
見たらよかったのがこちら、カメラワークなどを含め、cm監督の出の方は
無駄なカットやセリフを省くのがうまいです、だれません。あと日頃商業の場で鍛えられているせいか、下地力がある上に映画となると、彼らはなにか解き放たれたというか、挑む姿勢があって、なかなかcm監督出身の(特に第一作目長編)はあたりが多いと思います。
チラシ、、、私絵やらせていただきますが、、、これなんなんでしょう、、、???
俳優さんのファン向け?
常々、配給会社の選ぶ宣伝写真が生理的に受け入れられない私です。





































ここまでは私のすきなストーリーテラーな監督作品でしたが、映画には
ストーリー中心のものと、俳優がすごく生かされている(映画というのがある)
タランティーノとかは大概こちら(今回は脱した感ありですが)
いい映画は本来どちらもあってなりたつのだが、軸足がどちらかというのはある。
私はストーリーを適材適所で構成するシンフォニックな映画がどうも好きだが
アコースティックに演者の力を12分に出させる映画、もしくはこのキャストでなくてはなり得ないという映画もある、MRホームズはイアンマッケランなしでは考えられない、
今の007がすきな人、イギリスのまるで明治の男みたいな生き様がグッとくる人向き、
ボーダーラインはいわゆる、FBI系警察系ものだが、こちらもキャストがなかったら
あの魅力はだせないとおもう。私が俳優だったら後者の映画に選ばれるのは役者冥利に尽きると思う。
さて
私の選ぶ映画はシリアス気味、もしくはニッチ、
オフビート系が多いと思っている方に
コメディーを一本
今東京は5人だったか3人に一人だったかは国際結婚されているそうです。
子供のいる人にみてほしいです、来るべき日に備えてw
それとフランスの今のテロとかちょっと分かる気になります。





































最後に今月の私の好物のドキュメンタリー
国際化はもうはじまってます、蟹工船的な名前はわざとでしょうか?
事実は映画ヨリ奇なり





































今月発売のフィガロでタイのアピチャッポン監督の新作に対して寄稿させていただいてます是非お手に取ってください。