2017-04-18

 今回アカデミー賞でもノミネートされていた、マンチェスターバイザシーいいです。
主役のリー・チャンドラーを演じるのは、ベン・アフレックの弟のケイシー・アフレックの久々の当たり役です。監督・脚本を手掛けたケネス・ロナーガン。プロデューサーはマット・デイモン。となんか地味だけど良さそうでしょw タイトルになってるマンチェスターとはボストンの北東、マサチューセッツ州の海岸部の街の名前です。可もなく不可もなく平凡な街にいる平凡な男の人生におきる、これまた平凡ではないがまま人に起きる災難を、丁寧に丁寧に描いています。人が突然、永遠に続くように見えていた日常が終わり、平凡な人生が平凡でなくなった時、忘れたり、許すことができない事態に直面した人々の話です。アメリカ映画にありがちな、きれいごとではなく、久しぶりに予定調和でないものを見た気がして、目から鱗な映画でした。真摯に主人公たちの人生をあぶり出すように映画の可能性を模索している、じんわりといい映画です。よく不幸なことや、天災のように突然不公平に落ちてくる災いに直面したとき、もうわすれて、次に進むことを周りに私たちは進められます。許さないことの美しさ、忘れないことは実は愛情の形であることを痛みが忘れさせてしまっているから見えなくなっているものの一つなのかもしれません。なんでもうまいこと水に流すのが得意な日本人にはもしかしたら死角に入いりがちなアングルの映画かもしれないですが、、いい映画ほど言語化しずらいとこはあるので(できたら映画じゃなくてもいいのでDVDでもw、ぜひみなさんみてみてください。今年のアカデミーではタイトルが一番良かったラララランドとか今の時代のっかりの映画たちでなく、
これとロブスターが絶対おすすめです、地味でも着実にいい仕事するいぶし銀系です